「ちゃんとやらなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」——。
そう思って走り続けてきたけれど、気づけばいつも余裕がなく、イライラしたり落ち込んだり。
家庭も子育ても仕事も大切だけど、同じくらい、自分の心地よさも大切。
今日はそんな私の経験を少しシェアします。
20代、将来の安心ばかりを優先していた私
20代の私は、部活動に多くの時間とお金を使っていました。
私はとにかく、「お金が減ること」が怖くてたまらなかった。
旅行やカフェを楽しむよりも、節約と貯金。
「今の楽しみ」より「将来の安心」を優先していて、心を満たすことに慣れていませんでした。
思えば、それは母の影響が大きかったのだと思います。
母はいつも家族を優先して、自分を後回しにしていた。
私もそれが「正しい大人の姿」だと信じて疑わなかったのです。
子どもを産んで気づいた“自分の時間”の大切さ
転機は、出産でした。
なかなか寝ない子で、癇癪もあり、夫の単身赴任も重なり。
私は息子と2人、社会から切り離されたような状況に疲弊してしまいました。
その時初めて、母でも妻でもない「自分だけの時間」がどれほど大切かを痛感しました。

自治体の一時預かり制度を利用して、子どもを預けた日は自分の好きなことに時間やお金をかけるようになりました。
その体験は、暮らしを一気に豊かにしてくれました。
「自分の時間がない」が口癖になった復職後
育休から復職すると、毎日は再び忙しさに飲み込まれました。
収入もやりがいも戻ったけど、気づけば「自分の時間がない」が口癖に。
家計や家の理想を追い求めるあまり、「ご機嫌に過ごすこと」を大切にできず、
子どもにイライラしてしまったり、子どもとの時間を楽しめないこともありました。
“キャリアのどん底”が教えてくれたこと
教員を辞めて転職したものの、理想と現実のギャップに苦しみ、早期退職。
公務員に戻るか迷うなかで気づいたことがあります。

「お金の余裕は心の余裕」と言いますが、公務員時代の自分に心の余裕はありませんでした。
心の余裕を無くしてまで、収入を追い求めるのか。私の答えは”No”でした。
なんだか満たされない、そんなママへ
ある朝、いつものようにカフェにPCを持ち込むのをやめて、本1冊だけを持って出かけてみました。
ただ純粋に、読書とカフェの空間を楽しむために過ごした時間は、本当に心地よかった。
家庭も仕事も、理想を追うことはもちろん大切。
でも、“ちゃんとしなきゃ”だけじゃなく、“ご機嫌でいること”も忘れないでおきたい。




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